馬脚チラリズム

馬脚チラリズム

セクマイ的感想文置き場。本とか本じゃないものとか。

評論

『揺らぐ「結婚」―同性婚の衝撃と日本の未来』 (View P books)

アンチゲイサイドからの同性婚論。パラパラと拾い読み。あちらがわの人たちがなにを恐れているのか知りたくて手に取った。前書きの時点で気分が悪くなりそうで、これ読めるかなと不安になったけど、案外平気。こういう本がでてくるくらい日本でもセクマイが…

針間克己 『セクシュアル・マイノリティへの心理的支援―同性愛,性同一性障害を理解する』岩崎学術出版社

タイトル通り、心理職がセクシャルマイノリティのクライエントとかかわるための論文集。 副題がセクマイ=ゲイと性同一性障害かよ、という不安を誘う。 が、同性愛と性同一性障害に対象をしぼったのは執筆陣の経験や先行研究からきちんと書けるのはここだけ…

牧村朝子 『百合のリアル』 星海社新書

ちょこっとだけ読んだ。 これいいなあ。そのうちちゃんと読みたい。 セクマイの本。だけど、みんなのセクシュアリティの本。 レズビアンというのはこういう人ででもこういうケースもあってゲイはこういう人だけどこんなパターンもありでトランスの人とこう重…

堀江有里『「レズビアン」という生き方―キリスト教の異性愛主義を問う』 新教出版社

牧師でレズビアンの著者が語る日本の今のキリスト教会内の異性愛主義。 キリスト教という宗教の中の、ではなく日本のキリスト教会という団体内の話。 なんか宗教上どうのっていうより保守というか躾のなってないおっさんに牛耳られた団体ゆえの問題、という…

岩下久美子『おひとりさま』中央公論新社

今時な意味での「おひとりさま」という言葉は、「ひとりみを楽しむ女性のこと」とかいう 定義になってしまっている。 だけど最初に言い出した人は、 まさに「おひとりさま」をできないことに抗議の声をあげていた。 たぶんこれ↓ おひとりさま 作者: 岩下久美…

三井マリ子『ノルウェーを変えた髭のノラ』明石書店

本に、ノルウェーのクウォータ制について書かれていた。 クウォータ制というのは、 ある場所にいる人の属性の比率が不平等によって偏っているなら それを是正するよう義務付けましょうという制度。 たとえば国会議員が男性ばかりだから女性議員を○%以上にし…

シャーリーン・ヘス=バイバー『 誰が摂食障害を作るのか』新曜社

今、「誰が摂食障害を作るのか-女性の身体イメージとからだビジネス」という本を読んでいます。 半分くらい読んだところです。・・・気持悪くなってきた。 メリケンの話だけどメリケンかぶれの日本にも通用すべえということで紹介されたらしいです。 従来の「…

平野広朗『アンチ・ヘテロセクシズム』パンドラ

いやなことは「いやだ」と言う。 こんな当たり前のことが、これまで、ゲイにはできなかったのだ。 平野広朗『アンチ・ヘテロセクシズム』パンドラ タイトル通り、異性愛至上主義の社会にNOを言うのがこの本。 94年出版ですが、ほぼ90年や91年に書かれたもの…

遥洋子『働く女は敵ばかり』朝日新聞社

私は感嘆した。ここまで通じない!男らしさが微塵の疑いもなく確立されている世界では「結婚したくない」と言ったら、「だから結婚できない」となった。いや、だから結婚したくないんだってば・・・と終わらなかった。この通じなさは感動ものだった。 遥洋子『…