このブログは、ヒギリが読んだり観たりしたものの感想置き場です。 セクシュアリティやジェンダー関連のもの、あるいはそういった視点で読んだもの書いたものを中心においていきます。 セクマイ本もあれば、勝手にセクマイ視点で読んだものもあります。 おも…
2018/01/24 higirisbookshelf.hatenablog.com 2018/01/21 higirisbookshelf.hatenablog.com 2017/10/29 higirisbookshelf.hatenablog.com higirisbookshelf.hatenablog.com higirisbookshelf.hatenablog.com higirisbookshelf.hatenablog.com higirisbookshe…
NHKプレミアムドラマ(全3回)の一回目。タイトルのとおり、亡き双子の弟の夫と会うことになったシングルファーザーの物語。 ゲイの話らしいのにLGBTドラマ、みたいなあおりがついていたから警戒しながらみた。制作と宣伝は別とはいえ、原作がよくてもメジ…
前にも書いたけど、『桐生先生は恋愛がわからない』というアセクシャル漫画(?)を少しずつ読み進めてる。うーん。ちょっと頭でっかちかなぁ。今の私にとってアセクシャルであることはさほど重要な問題ではないから、この話はあまりにもすべての問題を「恋…
BL漫画の短編集。セクシャルマイノリティものではなく、ほのぼの系日常BL。だけど、「まほうのおくすり」の親子関係が妙にリアルでなんかうわーってなった。Xメンのキュアみたいなおくすりをつくりたいおかあさんの息子の話。描き方は重くない。おかあさ…
ずっと互いに好きというか性的な目で見てたけど、なんやかんやでこじれまくるふたりが主役のBL漫画。クローゼットなゲイ(自覚あり、自覚なし)の大暴走な話なんだけど、そうならざるを得ない背景がきちんと存在しているのが面白いと思った。 あとがきに「(…
ファージョンのシンデレラ。ディズニーみたいなひらひらした仕草でくるくる動く絵が浮かぶ。生き生きとしたキャラクターと美しい文章。キャラクターが、素敵なのもろくでもないのも人間くさくて楽しい。でもセクマイ読みなのでメインストーリーは置いといて…
Booking.comの CM 大好き。 若くもない男ふたりがいろんな場所で「うまかー」って言ってるやつ。 全力でおだやかに楽しんでいるのがかわいくて見ると幸せな気分になる。 男ふたりなのに女あさりも冒険も馬鹿騒ぎもせず、ただひたすら食べて満足げにしている…
手塚治虫(黒)のピカレスク的漫画。 ページのわりに内容がものすごく濃い。 主役の男二人がほのめかしじゃなく性的な関係を結んでいるので、社会派な内容だけどセクマイ面の感想だけ書きます。 MW(ムウ) 小学館文庫 全2巻セット メディア: セット買い この…
セクシュアリティゆらぐなめくじファンタジーな和風web漫画(?) 説明がへたすぎて意味が分からないとおもうけれども、そういう話!すごい! ちゃんとなめくじがなめくじ!かたつむりもでるよ! かたつむり好き的にもマイナーなセクマイとしてもうれしすぎ…
まったく読む気のおこらないラノベ風タイトルのせいで萌え系とかハーレム系とかの恋愛漫画かと思ってたら、まさかの王道ハーレムに疑義を呈するAセク漫画だった! 主人公は生れてこのかた恋愛感情を抱いたことも恋にあこがれたこともない人。 アセクシャルか…
年末に、RENTの来日公演を観てきた。 RENTは90年代アメリカを舞台にしたミュージカル。 ボヘミアンな若者たちの1年間…なんていえばいいんだろう。あらすじ難しい。 とにかく曲が良い。 『I’ll Cover You』(ゲイカップルのものすごくかわいいラブラブ曲)…
好きな服を着るとか、好きな言葉づかいでしゃべるとか、好きな人と双方合意の上でつきあうとか、そんな「罪」をおかした人たちがどんな目に合わされたのかをつづったリポート。 差別なんてないよとか言ってる人や事情がわかっていない人にこそ読ませたい。ヘ…
今更ながらの話題作。 14巻まで読んだ。 タイトルは知っていたけれど、おおきいもの(物理的な意味じゃなくて)と闘う系の話にはあまり食指が動かないので興味を持たずにきた。 が、置いてあったのをなんとなく読んだら面白かった。 キャラクターのそれぞれ…
アンチゲイサイドからの同性婚論。パラパラと拾い読み。あちらがわの人たちがなにを恐れているのか知りたくて手に取った。前書きの時点で気分が悪くなりそうで、これ読めるかなと不安になったけど、案外平気。こういう本がでてくるくらい日本でもセクマイが…
親にネグレクトされた幼い姉弟を徹底的に姉視点で描いた韓国の小説。 詩的な文章のおかげで雰囲気は幻想小説。 設定は『誰も知らない』に似てる。 でもお姉ちゃんと弟だから、かなしさの質が違う。 子供のかわいくなさがリアル。 こんな子供が近くにいたら不…
成人の日まえの昨日、ひさしぶりに「サザエさん」を見た。 クリーニング屋の孝行娘が自分の成人式そっちのけで店の手伝いをしていて、父親である店主は本当は晴れ姿がみたいと思っている。それを聞いたイソノさんちが協力して晴れ姿をみせてあげるのも親孝行…
観たいなーと思っていたらちょうどクリスマスで放送されていたので観た。 というより、クリスマスが近づいたから観たくなったのかもしれない。 全然クリスマスっぽくないのにクリスマスものとしてインプットされているあの曲がやはり印象的。 デジタルの高画…
室生犀星の時代物短編小説。 芥川の平安ものとか坂口安吾の『桜の森の満開の下』とか、あの辺の雰囲気。 山賊の中で育った女が都の女と出会う。 なんとなーく雪の女王の山賊の娘を連想した。 あのこが悲しく大人になっちゃったようなお話。 野郎ども、とくに…
テレビをつけたら「みんなのうた」が流れてた。 なんだかすごく耳に残った。 絵と歌詞にセクマイセンサーが反応した。 「ドミソはハーモニー」という曲らしい。 かわいい。 ちらっとしか聞けなかったんだけど、多様性っぽいテーマだった気がする。 みんな違…
王子様とお姫様がしあわせになる話しかないのは教育上よろしくないよね。ということで作られたオランダの絵本。 王さまと王さま 作者: リンダハーン,スターンナイランド,Stern Nijland,Linda de Haan,Andrea Germer,アンドレアゲルマー,眞野豊 出版社/メーカ…
真の暗闇を体験するドイツ発祥のイベント、ダイアログインザダーク(DID)の日本版を主催した人の手記。 良いのはイベント自体への興味がわくこと。行きたい。もっと知りたい。悪いのは著者のマジョリティぶり。自分が知らないだけのことを「知られていない…
アイドルにはまってて占いに依存して物質依存でオカマで機能不全家庭出身でアート系?で物書き?で……と、いろいろ濃いアヤちゃんの日記。 日記という体裁のエッセイとか評論とも見える。 ジェンダーとかアイデンティティとかマジョリティの鈍さとかの傷がわ…
ハリーポッター最終巻。つらいシーンや苦しい状況が目白押しだけど、ここにたどりつくための七年だと納得のいく決着だった。 この巻の序盤は、シリーズ中盤からどんどん増していく重さの最高潮だから、きつい。現実世界のそうだった過去や、そうなりかねない…
ハリーポッター六年目。おっもいなー。どんどん重くなっていく。 いやがる奴隷の意志を無視して力で無理矢理従わせる役を主人公サイドに持ってきたり、悪い人じゃないけど保身が大事とか、悪い人だけど(自分の)家族は大事とか、この期に及んでまた難しいテ…
ハリーポッター五年目。過去あり大きな動きありでもりだくさん。早足のウサギたちが転びまくり、着実にすすんできたカメたちのかっこよさに(読み手が)救われる巻。老いも若きも男子は危機的傾向。女子たくましい。 きっとここは物語の中ですごく重要な時期…
ハリーポッター四年目。時代の恐ろしさがいよいよ過去だけのものではなくなってくる。こわいものから目をそらしてはいけない。 発売当時はこの巻まで読んだ。先に進まなかったのは、思春期アレルギーと、ファンタジーに重さを求めていなかったのが原因。と、…
ハリーポッター三年目。両親の過去が少しずつ見えてくる。庇護者が万能でないことに気づく成長期。 最初の方でハーマイオニーの誕生日にちらりと触れるセリフがあった。そういえばハリーがもらうシーンはたっぷりあるけれど、あげるシーンはほとんどない。プ…
ハリーポッターシリーズ、二年目。差別や違いのテーマが更に鮮明。 「特別なハリー」の葛藤が、周囲の反応への戸惑いから自分自身への疑問にシフトしてきた。そうであるからといって、必ずしもそうならなくてもいい。という部分に泣きたくなる。昔は気づかな…
超男前高校生が主人公の少女漫画。 男前というか「漢」というか「おのこ」というか「アニキ」というか。 少女漫画なのに主人公がごつくて暑苦しい野郎な異色作品。 その7巻がAセク的に面白かったです。 恋愛ものなのに恋愛向きじゃない人を無視せず描いてく…