諫山創『進撃の巨人』講談社
今更ながらの話題作。
14巻まで読んだ。
タイトルは知っていたけれど、おおきいもの(物理的な意味じゃなくて)と闘う系の話にはあまり食指が動かないので興味を持たずにきた。
が、置いてあったのをなんとなく読んだら面白かった。
キャラクターのそれぞれに大事なものがあって(大事なものがわからない人もいて)、みんな必死。
この人だけと決めてたって他も大事だったり、その逆もあったり、本当は弱かったり優しかったりする人が闘ったり、信用させるために自分を開示したり隠したり、うさんくさくても信用すると決めたり、大事なのに裏切ったり、いろいろ。
そういう中でなんとか人とつながって生き抜いていく。
で、セクマイ読み。
ユミルとクリスタという女子ふたりが予想外にガチだった。
自分を大事にできないのに(できないゆえに)自分しか見えない子たちが、大事な人を見つけて強くなる。
強くなったと思ったら、迷いが生じて弱くなる。
少年漫画でこの本気の想いが最初からきっちり描かれていることに脱帽した。
ストレートな告白もいいけど私もケガしてんだけどってとこがかわいすぎた。