ロブ・エプスタイン 『セルロイド・クローゼット』
ハリウッド映画で同性愛がどう扱われてきたかをまとめたドキュメンタリー。
隠され排除され、たまに登場するときには嘲笑の対象や恐ろしいモンスターとして貶められ殺されてきた歴史。
それでもどうにかすべり込ませてきた、消せない存在の歴史。
ひどい話だ。つらい、苦しい話だ。
だけど『ニューシネマパラダイス』のラストみたいな、切り取られた希望をうつす作品でもある。
これを作ること自体が、過去にNOをつきつける行為だから。
この作品がつくられてからずいぶん時間がたって、当たり前の幸せなセクシャルマイノリティがでてくるフィクションも増えてきた。
今だってまだ本当に当たり前の存在になっているとは言えないけれど、こういうのをみると世界は良くなっていくと思える。
続編を観たい。クローゼットから出たら撃ち殺される時代を乗り越えた、この後の世界をつけたしたい。
私がこれを見たのは00年代前半から中頃だったと思う。
これに出てきたから観た映画もある。
学生のころに観ることができて良かった。